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​COUNTRIES

獣人たちは大小さまざまなコミュニティに属して生活しています。

現在最も力を持っている『霧雨の国』『鱗の国』『真珠の国』の三国のほかに、これらの国に属さない細々とした集団もあります。

霧雨の国

コサックギツネの獣人、ヘンリが首長として治めている国。

大陸の北西部にある平野に位置し、​主にヘンリを始めとするキツネの獣人たちが取り仕切っている。

表向きは他国に比べて融和的・友好的な平和主義国。

国内ではキツネ以外の獣人も平等に扱われる。

一年を通して過ごしやすい冷涼な気候だが、その名の通り霧雨が降る頻度が高い。

ほとんどの獣人には、居住やある程度の財産、そして職業が保障されている。

都心部では昔から残っている生活配線を修理して再利用するなど、技術力も高い。

研究施設の充実により、過去の『遺跡』や『遺物』に関する研究が最も進んでいる国でもある。

しかし、こういった研究施設の一部では非人道的な実験が行われているという噂が絶えない。

またスラム街も少なからず存在し、特に身分の低い者は不衛生な生活を送っている。

『真珠の国』から密輸入された奴隷の存在も黙認されている。

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The country of drizzle

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The nine tales

​諜報部隊:九つの尾

首長ヘンリ直属の精鋭部隊。

表向きには明かされていないアンオフィシャルな組織。

 

九人の幹部と、その下に数十人のアカギツネの男衆が配属されている。

ガラの悪い若い衆といったイメージ。

『遺跡』『遺物』の捜査や研究、他国への密偵が主な任務。

​鱗の国

ナイルワニの獣人、セベクが統領として治めている国。

大陸の​北東部にある深い森に位置し、主にセベクを始めとするワニの獣人たちが取り仕切っている。

強力な軍隊を指揮する軍事国家。

徴兵制度により、若い獣人はほとんどが軍に所属することになる。

 

湿原と森林が入り混じる緩やかな山岳部。

爬虫類や水辺で生活する動物の獣人が多いのが特徴。

希少ではあるが、魚類の獣人も暮らしている。

 

この国のもうひとつの特徴として、獣人同士の共食いが認められている。

貧困地域では、獣人の身体を食料として売り捌くための店や、獣人の肉を製造するための工場が存在する。

材料となるのは、主に志願者や敵対地域の捕虜、犯罪者、『真珠の国』から仕入れてきた奴隷である。

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The country of squama

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The crocodile jaws

軍事機関:鰐の顎

『鱗の国』が誇る軍隊。

セベクが軍隊長を務めている軍事組織。

国外からの襲撃に対する防衛、国内の災害対策が主な任務。

警察の役割も果たしている。

 

徴兵制度により、健康な若い獣人はほとんどがこの組織に所属することになり、その訓練は厳しいことで有名。

滋養強壮兼娯楽として「獣人の肉を食べること」が推奨され、軍隊員たちには優先的に獣人の肉が支給されている。

真珠の国

インドゾウの獣人、ガーネッシュが皇帝として治めている国。

大陸の南部、海に面した広大な土地に位置し、主にゾウの獣人たちが取り仕切っている。

​温暖な気候、豊富な鉱石資源、そして圧倒的な財力を有する帝国。

公に身分制度が認められており、その頂点にゾウの皇族が君臨する独裁国家。

皇族に逆らうと即刻死刑だが、従順でいれば多額の支援を受けることができるため、皇族に対して反感を持つ国民は少ない。

 

また、随一の奴隷産出国でもある。

この国が産出した奴隷は、体の一部に入れ墨が掘られている。

『出荷』の際には特産品の真珠で作られた装飾品を付けられ、この装飾が最高級の『商品』であることの証になっている。

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​The country of pearl

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The crocked fangs

商業組合:不揃いの牙

『真珠の国』が、自国と協力関係を結んだ商人たちのために運営している組合。

組合員は、金銭や自身の持っている情報を対価に、探している商品や取引相手を探すことができる。

奴隷商人や個人営業の情報屋だけでなく、申請すれば国内に籍を持たないものでも所属することが可能。

 

国内外問わず大量の情報が集まるため、皇帝はこの情報網を利用して他国の情報を集めている。​

OtHER GROUPS

『霧雨の国』『鱗の国』『真珠の国』以外にも、少人数ながらも力を持ち、独立して動いている集団が存在します。

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The iron fist

武装集団:​鉄の拳

大陸の東部の辺境を中心に活動する武装集団。

武装集団と言えば聞こえはいいが、要は戦闘能力に特化した荒くれ者の集まり……賊である。

報酬さえ支払えば、どんな仕事もこなす。

ひとつにまとまっている集団というわけではなく、常に複数部隊に別れて行動している。

リーダーの正体や組織の全容は不明。

 

大陸東部は『鉄の拳』を始めとする賊が多く、無法地帯と化している。

そのため、少しでも治安のよい場所を求めて、険しい山道を越えて西部の国へと逃げてくる獣人が後を絶たない。

宗教団体:角の教会

『​霧雨の国』よりさらに北に位置する雪深い山岳部に拠点を構える宗教団体。

『教祖様』と呼ばれるトナカイの獣人の男を崇めており、「『教祖様』を信じれば安らかな生が手に入る」というのが謳い文句。

信者は角を持つ獣人が大多数を占めている。

 

寒冷な山頂に存在する本拠地には熱心な信者が集い、共同生活を送っている。

また山の麓には教会の施しを受ける村々が存在している。

村人たちは敬虔な教徒という訳ではないが、行事の際には山頂部まで足を運んで参加する者が多い。

 

その実態は、『神馴鹿の血』という薬物を使って人々を洗脳し、信者を増やして金を巻き上げるカルト。

教祖の目的や正体は不明だが、各国からは非常に危険視されている。

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The church of antlers

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